疾走

2021.9.9

言葉が僕を埋め尽くしていく そこら中から

嘲り蔑み からから 空っぽな笑い声

黒くて鈍い 掴めない感情がもどかしそうに

胃の奥で詰まったままで 顔を出すことはない

また僕は力なく笑う

風を切って駆け抜けた 今全て薙ぎ倒し

聞こえない気づかない 僕の世界はここじゃない

一思いにナイフを突き刺せばなんて 過激なストーリー

あれはどの本で読んだ話だったか どうでもいいか

この怒り この嘆きの行き先はどうせ分かってる

日々を彷徨い沈んでくだけだろう 知られもせず

もう僕は透けて見えないから

風を切って駆け抜けた 今全て薙ぎ倒し

詰る声が膨らんで割れた 僕の声が聞こえますか?

風を切って駆け抜けた 今全て薙ぎ倒し

僕の刃を研いだのは誰?もう僕に怖いものはない

風を切って駆け抜けた 今全て薙ぎ倒し

これがもう最後だと 壊れた僕がカラカラ笑う