夏がくれば

夜中に鍵が開くドアの音 眠たい目擦りあなたを待つ
「おかえり」 聞こえぬような「ただいま」
無意味な挨拶二人交わす

手をつないで歩いた道 長くなるほどに
二人の気持ち離れてくもの? それはきっと違うよね?

夏が来れば 夏が来ればなんて
ずっと待ってるのに
思い出散らばる どこかに消えた
二人の光の花

あなたはいつ笑わなくなった? いつから私を見なくなった?
一人でめくる二人のアルバム 笑顔だけがそこにはあった

どちらからも別れをつけず 空白の時が
情けなんて求めてない それはきっと違うよね?

夏が来れば 夏が来ればなんて
一人で言い聞かせて
目が覚めれば 「海に行こう」って
笑ってくれるはず

二人寄り添い見た 突き刺すような陽も
ゆっくり色がかわっていく空も
隣で笑ってくれるあなたの 笑顔も全部、まだ見たりない

暗闇の中残された気になって あなたを思い出す
傍にいると分かっていても 涙は独り

夏が来れば 夏が来ればなんて
ずっと待ってたのに

思い出散らばる どこかに消えた
二人の光の花